古津軽 古津軽

弘南鉄道大鰐線

風景

LANDSCAPE

春のりんご畑は
秘密の花園

弘前市、平川市、黒石市、その他

津軽地方は、日本一のりんごの生産地。りんごは、誰でも知っている果実ですが...りんごの「花」は見たことがないという人も多いのでは!? 「桜」の花見は全国で大勢の人々が楽しんでいますが、りんごの花も桜に負けないくらい清楚で可憐な姿をしています。春のりんご畑には知られざる秘密のものがたりがたくさんあります!

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りんごの花01
  • りんごの花02
  • りんごの花03

1 りんごの花の秘密

りんごはバラ科、
つぼみは、ピンク!
ほんのり甘〜い香り

4月になると、りんご畑は雪解けとともに、次々と若葉が開いて緑色が広がります。そして例年5月上旬なると、花が咲き始め、中旬に満開を迎えます。りんごはバラ科に属し、野バラ(ノイバラ)に良く似た花が咲きます。花びらは5つあり、ひとつひとつがはっきりと分かれていて、めしべがたくさんあります。ピンク色のつぼみは、バラのようなエレガントな雰囲気。バラ科の植物は、いちご、さくらんぼ、ラズベリーなど、美味しい実がなる植物が多いです。

りんごの花言葉

花言葉は
「選ばれた恋」

風に揺れた花から、ほんのり甘い香りが漂っています。まばゆい光、新緑と白いお花。りんご畑は、まるで楽園。りんごの花の「花言葉」は、「選ばれた恋」です。“楽園、りんご、恋”と言えば!...“アダムとイブ”が連想されますが...花言葉の由来は、ギリシャ神話から。『最も美しい女神へ』と書かれた“黄金のりんご”を見た3人の女神が「それは私!」と争って、その美女の判定役になった王子が自分の「恋」をかなえてくれる女神を選んだという話からきているそうです。

  • 白い花
  • ピンクの花

純白、うすピンク、
鮮やかピンクも

りんごの花は品種によって、色が違います。世界一の収穫量の「ふじ」は純白。ふじは日本生まれのせいか、和風にも感じられます。酸味が魅力のアメリカ生まれの「ジョナゴールド」はうすピンク色。しっかりとした花びらをしています。花は、先に咲く中心花をぐるりと囲んで、一房に4つから6つほど付きます。

受粉用の花

鮮やかピンクは
受粉用のお花

畑の中には、「メイポール」や「ハナカイドウ」など、バラのような鮮やかなピンク色の花をつけるりんごの木もありました。これらは実を収穫するためではなく、受粉するために必要な木です。りんごは基本的に自分だけでは結実しないため、ちがう品種のりんごから花粉をもらい受粉します。

マメコバチ

お花とお花の間を
ブーン、ブーン

晴れて暖かい日は、花の蜜を目当てにいろいろな蜂たちがブーンブーンと飛び交っています。ミツバチより小さくて丸っこい蜂は「マメコバチ」という名前で、りんご栽培にとって大切な蜂なんだと農家さんが教えてくれました。

マメコバチ02

もふもふのカラダで
りんごの授粉をお手伝い

マメコバチの体長は約1センチほど。柔らかい毛で覆われていて、花粉が付着すると黄色のもふもふ姿に。腹部に付いたおしべの花粉が品種の違う花のめしべとくっつくと授精してりんごの実がなります。マメコバチは、目の前に花があると一生懸命に花粉を集める習性があり、その仕事量はミツバチなど他のハチより多く、とても働きものだそうです。りんごは、農家さんとマメコバチのタッグで出来ています!
※01、02の写真は、青森県産業技術センター りんご研究所提供

マメコバチ03

マメコバチは
刺さない?

マメコバチは、おとなしくて滅多に人を刺さないと農家さんに聞いたので、カメラを花に近づけて待ち伏せ。でも、やって来ても動きが速くてシャッターチャンスが難しい...。なので、待っている間は花の観察会!先に咲いた花の周りをつぼみが5つ、ミルククラウンのように可愛く囲んでいました。
※りんご園は自然の中なので、人を刺す蜂もやってきます。注意も必要です。

マメコバチの巣

農家さんは養蜂家!?
おうち作りも行います

実は、マメコバチはりんご農家さんが畑の中で飼っています! 巣箱(ハチのおうち)を手作りする農家さんも多く、アシガヤ(ヨシ)の茎を束ね、りんご箱に入れ、マンションのように重ねています。さらに、マメコバチのために、巣の材料になる土を取りやすくするため、巣の前の地面を掘って柔らかくしてあげてます。マメコバチの外での活動時期は1年間に 1回、たった1ヵ月弱だけで11ヵ月は巣の中で過ごします。春になり暖かくなると外に出てくるので、農家さんによっては、巣箱ごとりんご保存用の冷蔵庫で保存して、開花に合わせてマメコバチの活動時期を調整しています。

  • マメコバチの巣02
  • マメコバチの巣03

巣の中の小部屋と
花粉のダンゴ

マメコバチは、巣にせっせと花粉を持ち帰ります。そして筒の中で卵を産み、幼虫のエサとなる花粉だんごを作り、外敵防御のために土壁で小部屋を仕切ります。花粉だんごは、ほんのりと甘いようで、昔の農家の子供たちは家のかやぶき屋根に巣を作っていたマメコバチから、こっそりもらっておやつとして食べていたそうです。「マメコバチ」の名称は、花粉の塊がきな粉(豆粉=マメコ)のような色と形をしていたことからついたと言われています。(筒の中の様子は、農家さんに特別に見せてもらいました。)

りんごの受粉

以前はひとつひとつの花を手で授粉していた!

以前は農家さんの手でひとつひとつの花の授粉作業をしていました。マメコバチの飼育技術を年々向上させたことから、近年では人工授粉を行うりんご農家は少なくなったようです。重労働を軽減してくれた働きもののマメコバチに感謝する式典を行うところもあります。(毎年5月8日「マメコバチ感謝祭」青森県板柳町ふるさとセンターで開催)


きむら果樹園アクセス
見学や収穫体験希望はお問い合わせください。
TEL :0172-44-2359
青森県平川市新館藤巻38-2
アクセス:弘南鉄道平賀駅駅からタクシー約6分、
東北自動車道黒石ICから約13分
岩木山とりんご畑

岩木山とりんご畑

りんご収穫量が国内の半分以上を占める津軽地方は、住宅街に近い平地から山の麓や標高300mほどの高地まで、実に広範囲に渡ってりんご畑が広がっています。「黒石観光りんご園」など、山にあるりんご園は、津軽平野と岩木山を一望できるビューポイント。高原のりんご畑は、昼夜の寒暖差が大きく、水はけの良い傾斜にあるため、身がしまった味の良いりんごが育つとのこと。津軽に複数ある「観光向けのりんご園」では、秋に行くと、りんごを木から直接もぎ取りその場で味わう“収穫体験”が出来ます。

りんご園01

木漏れ日に花が揺れる
“春のうらら”

赤や黄色の果実がたわわに実った秋のりんご園も可愛いのですが、花満開のりんご園も格別。“春のうらら”に園内を散歩するのはとても楽しい!りんごの開花時期は10日間ほどなので、とても貴重な体験です。(気象や地理、品種などによって花の見頃は変わります。)農家さん話では、花の時期が短い方が美味しいりんごができるとのことです。

りんご園02

花びらがたくさん
落ちているのはなぜ?

りんごの花が咲き始めると農家さんは「摘花(てきか)」という作業に追われます。りんごの花は、1つの株から5~6つのつぼみが付きますが、全てが花になると樹の養分を取り合ってしまうので、真ん中の大きな花(中心花)だけを残して周りの花を全部摘み取ります。「摘花」は美味しいりんごを育てるために必要な工程です。

  • 花の絨毯01
  • 花の絨毯02

人知れず...
秘密の花絨毯!

農家さんが次々と花々を摘んでいく様子を初めて見て驚きました。散った花びらで地面に花絨毯ができているのにもビックリです! ※摘花の時期、量は農家さんによって異なります。※りんごの花の見学希望は各農園にお問い合わせください。


黒石観光りんご園アクセス
開館時間:9:00~16:00
開園期間:9月上旬~11月中旬
りんご食べ放題:大人440円・小人330円、
りんご食べ放題お土産付:大人・小人 1,100円
TEL :0172-52-8898 ※要予約
青森県黒石市大字浅瀬石龍ノ口
アクセス:弘南鉄道弘南線黒石駅から
タクシー約15分、 東北自動車道黒石ICから約5分
02
りんご公園01
  • りんご公園02
  • アップルロード

2 りんご畑の秘密

りんご公園と
アップルロード

いろいろな品種のりんごの花を一度に見たいなら、弘前市にある「りんご公園」がおすすめ。約80品種、約2,300本のりんごの木が植えられています。園内の小高い丘は岩木山の撮影ポイントで、眼下にりんごの樹々が広がっています。また、弘前市内から岩木山の麓まで「アップルロード」と名前が付いた20kmにわたり延びる農業道路があり、沿道にはこれでもかというほどにりんご畑が続いています。広大な津軽平野や岩木山、八甲田山などの山並みビューも楽しめます。作業中の農家さんの姿を見かけることもあります。

四つ葉のクローバーとかすみ草

四つ葉のクローバーと
かすみ草!?

秘密の話というほどではないですが、多くのりんご畑の地面は、クローバー(シロツメクサ)で覆われています。三つ葉のクローバーは見た目がキュート。「幸福」の意味が込めらた四つ葉のクローバーもりんご畑では見つけやすいかも!クローバーは、6月になると白くてまん丸のお花が咲き、一層可愛くなります。子供の頃にクローバーの花を編んで、首飾りや王冠にして遊んだという農家さんも多いようです。りんごの花を遠目から眺めたら、同じ「幸福」の花言葉を持つ「かすみ草」のようにも見えたりして?

りんご畑の作業小屋

ぽつんとたたずむ
作業小屋

アップルロードを走ると、りんご畑の中に小さな小屋が立っているのがわかります。手作り感たっぷりで、それぞれの農家さんの個性が出ています。小屋は、荒天時の緊急避難やお昼ご飯を食べたり休憩するためのスペースで、そぞろ寒くなる秋の収穫期にはこの中で薪ストーブを焚いて暖を取ります。(剪定したりんごの木が薪として利用されます。)小屋は、りんご畑のオアシスです。

農家さんはカメラマン

農家さんは
秘密の写真家!?

朝早くから夕方遅くまで、四季を通じて野外で長い時間作業していると、いろんなシーンに出会うことがあるとか。山に近い畑では天然記念物のカモシカがやってきたり、クマに出くわしたり、秋冬の空にV字の形をした渡り鳥の群れをいくつも見送ったり、空の端から端までいく筋もの飛行機雲ができたり、雨上がりに巨大な正円の虹が現れたり...そんな時は農家さんはスマホでパシャリ!と秘密の写真家になります。

農家さんだから出会える瞬間
〜農家さんギャラリー〜

[1]津軽地方は彩度が高い印象的な夕日が見られます。(黒石市 黒石観光りんご園)
[2]りんご畑をネズミから守るフクロウは農家さんのお友達。(黒石市 黒石観光りんご園)
[3]一生懸命働くハチ(ミツバチ?)をパチリ!(平川市 きむら果樹園)

  • りんご畑からの夕日
  • りんご畑のフクロウ
りんご畑の蜂
「りんご畑鉄道」の地図

「春のりんご畑は秘密の花園」
の地図