古津軽 古津軽

江戸時代の
まちなみと
町民文化

黒石市

黒石は、江戸時代から町民文化が栄えた城下町。町の中心には「日本の道百選」に選ばれた「中町こみせ通り」があり、酒屋や商家が軒を連ねます。温湯地区は400年以上の歴史を持つ湯治場や伝統こけしが生まれた里山。風情のあるスポットが満載です。

紹介している施設は、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響から、休館等の対応をしている場合があります。訪問する際は事前にご確認ください。

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黒石こみせ通01
  • 黒石こみせ通02
  • 黒石こみせ通03

1 こみせ通りを歩く

歩いているだけで
タイムスリップした気分

黒石のメインストリートは、江戸・大正・昭和のたたずまいをそのまま残す「中町こみせ通り」。「日本の道百選」に選ばれています。立ち並ぶ商家が敷地内にひさしを連ねて、買い物に来たお客さんを通らせた、雪国ならではの「思いやりのアーケード」です。夏はねぷた灯篭や黒石よされ・流し踊り、冬は雪につつまれ、いっそう風情ある界隈となります。

黒石こみせ駅

「津軽こみせ駅」で
津軽三味線の生ライブ

「津軽こみせ駅」では、津軽三味線の生演奏を楽しめます(無料)。津軽三味線は、奏者の個性を大事に、「弾く三味線」「たたく三味線」など演奏法やテンポも音数もバリエーションが豊富。独自の即興で奏でる「津軽じょんから節」も奏者によって様々なイメージが広がります。「津軽じょんから節」の発祥の地、黒石で生の音に触れるのはたいへん貴重な体験です。「津軽こみせ駅」には、黒石の旬なお土産も揃っています。

津軽こみせ駅アクセス
営業時間 9:00~17:00(定休日:元旦)
Tel. 0172-59-2080
津軽三味線の生演奏(無料)
午前の部 11:00〜 午後の部 14:00〜
※冬期間は土日祝のみ開催。
詳しくはお問い合わせ下さい。
黒石市中町5
弘南鉄道弘南線「黒石駅」から徒歩約12分
  • 津軽じょんから節01
  • 津軽じょんから節02

「津軽じょんから節」
発祥の地

「津軽じょんから節」は、津軽為信に敗れた浅瀬石城主の悲哀がテーマ。寺を焼失し、川に身を投げた「常縁(じょうえん)和尚」が語り部となり無念さを表現しています(諸説あり)。こみせ通りから離れていますが、川岸に「発祥の地」の碑が建てられています。

津軽じょんから節の発祥の地(石碑)アクセス
お問い合わせ:黒石市観光課
Tel:0172-52-2111
青森県黒石市浅瀬石櫻田
弘南鉄道弘南線「黒石駅」から徒歩約45分
  • 黒石こみせ通り名水01
  • 黒石こみせ通り名水02

銘水あるところに
銘酒あり

中町こみせ通りには、世界有数の豪雪地 八甲田山系の伏流水が豊富に湧き出しています。そのため造り酒屋が多く、明治時代には30軒もあったとか。今は、江戸時代から続く「菊乃井」の鳴海醸造店、大正時代から続く「亀吉」の中村亀吉酒造があります。「津軽こみせ駅」の奥にはこの伏流水が湧き出る「小見泉」があり、近隣の人々が毎日汲みに来るほどの人気です。

小見泉アクセス
青森県黒石市大字中町
弘南鉄道弘南線「黒石駅」から徒歩約12分
鳴海醸造店01

二百余年の伝統を
受け継ぐ
「稲村屋」こと
「鳴海醸造店」

青森県産のお米と酵母と水で香り高くキレのある日本酒を生み出している鳴海醸造店。文化三年(1806年)より続く造り酒屋で、凶作にあっても収穫をもたらした土地の名前「稲村」を屋号に地域の人たちに親しまれてきました。店内では、杜氏のお話を聞きながらお酒の試飲ができます。

鳴海醸造店アクセス
営業時間:8:30~16:30(定休日 : 不定休)
Tel. 0172-52-3321
※4月下旬~10月下旬は、蔵の見学ができます。
(無料・要予約)
青森県黒石市大字中町1-1
弘南鉄道弘南線「黒石駅」から徒歩約12分
鳴海醸造店02

中庭でゆったり、
贅沢な時間

鳴海醸造店の試飲体験をするとすてきな特典が。建物の奥に案内され、座敷から中庭が眺められます。大石武学流という津軽独特の様式のお庭で、大小の石で作られています。そこはゆったりとした時間が流れていました。

鳴海醸造店03
中村亀吉酒造

趣きのある建物に
大きな杉玉
「中村亀吉酒造」

こみせ通りのもうひとつの造り酒屋「中村亀吉酒造」は、大正2年(1913)創業。店先には大きな杉玉が下がっています。地酒「玉垂(たまだれ)」は、昔々、寺の住職が洞窟で座禅修行した際、滴り落ちた岩雫があまりにも甘美な味だったという故事にちなみ命名。他にも、創業者の名前を冠した「亀吉」は、さっぱりとしたキレのある味わいで人気です。

中村亀吉酒造アクセス
営業時間:8:30〜17:00(定休日 : 土・日・祝)
Tel. 0172-52-3361
青森県黒石市中町12
弘南鉄道弘南線「黒石駅」から徒歩約10分
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第三消防部屯所01
  • 第三消防部屯所02
  • 第三消防部屯所03

2 町民の粋と風情

町を火災から守る
第三消防部屯所

黒石には、昔ながらの消防屯所が3カ所あります。大正13年築の第三消防屯所は、町屋に洋風のデザインを取り入れた木造2階建。大正レトロと近代化の香りがミックスされています。2階の広間は結婚式に利用された地元の人にとって思い出深い場所。現役日本最古の消防車や、まといも残されています。事前に連絡すると、建物の見学(一部)やまとい振りの体験ができます。
※見学の予約・問い合わせは、松の湯交流館まで。Tel. 0172-55-6782

第三消防部屯所
  • 第一消防部屯所
  • 第二消防部屯所

火の見やぐらを探して
黒石の屯所を巡ろう!

今見てもお洒落な雰囲気の「火の見やぐら」。3ヵ所のレトロな屯所を巡って、旅の記念写真を撮るのがおすすめです。

黒石市消防団第三分団屯所アクセス(左)
黒石市甲徳兵衛町3
弘南鉄道弘南線「黒石駅」から徒歩約10分
黒石消防団第一分団屯所アクセス(右上)
青森県黒石市大字山形町
弘南鉄道弘南線「黒石駅」から徒歩約20分
黒石消防団第二分団屯所アクセス(右下)
青森県黒石市大字元町1
弘南鉄道弘南線「黒石駅」から徒歩約10分
松の湯交流館01

松の木と共に愛された
『松の湯交流館』

こみせ通りには、大きな松の木が屋根を突き抜けている建物があります。江戸時代に旅籠として始まったといわれ、昭和には銭湯となり、平成27年からコミュニティスペース「松の湯交流館」として生まれ変わりました。のれんをくぐり、中へ入ると、交流スペースと共に昔の番台、靴箱、浴槽が一緒に残っているおもしろスポットです。

松の湯交流館アクセス
開館時間:9:30~18:00
閉館日:冬期(12月~3月)毎週月曜日
(祝日の場合は火曜日)
Tel :0172-55-6782
青森県黒石市大字中町33
弘南鉄道弘南線「黒石駅」から徒歩約10分
  • 松の湯交流館02
  • 松の湯交流館03

松、のれん、番台etc...
どこで撮っても“映え”

入り口に下がっている女湯と男湯の暖簾は、撮影待ちの行列ができる時も。トタンや板や昔のガラスなど、素材も懐かしく温か味があってホッとさせてくれます。樹齢約350年の松にも元気をもらおう!

松の湯交流館04

旅人におもしろ、やさしい

「松の湯交流館」は、全館飲食可能な休憩所。無料Wi-Fiもあります。銭湯の面影が残るスペースの水道の蛇口はインターネットのLANケーブル。遊び心満載の旅人にやさしいスポットです。

松の湯交流館05
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寺山餅店01
  • 寺山餅店02
  • 寺山餅店03

3 黒石の味わい

江戸時代から続く
「寺山餅店」

江戸時代末期に米屋として創業。3代目より餅屋に。現在は9代目。お餅、餡は自家製にこだわっています。一番人気は「四半餅(しはもち)」。名前の由来は諸説ありますが、近江商人が伝えた「すはま」がもとになっていて、4つの山か、4つの波か?おそらく、形からもきているのではとのことです。上新粉とあんを練り合せた味は、江戸時代からそのままの美味しさ。「あずき」「しろあん」「ごま」の3種類があります。( 1枚 130円)

寺山餅店アクセス
営業時間:8:00~19:00(定休日:不定休)
Tel :0172-52-2826
青森県黒石市中町36-1
弘南鉄道弘南線「黒石駅」から徒歩約10分
  • 寺山餅店04
  • 寺山餅店05

ショーケースに
可愛い甘みが整列

こみせ散歩で小腹が空いた時のぴったりのデザートがショーケースにいろいろ。お店の前の大きな暖簾の前で記念撮影!
「四半餅」は、もちっとした食感と、甘すぎず、ちょうどいい優しい甘さです。

  • すごう食堂01
  • すごう食堂02

津軽百年食堂
「すごう食堂」

弘南鉄道「黒石駅」の前にお店を構える「すごう食堂」が開業したのは大正元年。現在は4代目で、おばあちゃん姉妹がきりもりしています。化学調味料を使わず、出汁に使う煮干しは頭と内蔵を取り除くなど、丁寧な手仕事を代々引き継いできました。外観も店内も歴史を感じる佇まいです。

すごう食堂アクセス
営業時間:10:00~19:00
(定休日:8月13日、正月三が日ほか不定休)
Tel :0172-52-3476
青森県黒石市一番町186
弘南鉄道弘南線「黒石駅」から徒歩約1分
  • すごう食堂03
  • すごう食堂04

ご当地グルメ!
名物「つゆやきそば」

すごう食堂の「つゆやきそば(700円)」は、つがるそばの麺に甘辛ソースをからめた「黒石やきそば」に和風つゆをかけ、揚げ玉とネギをトッピングしたご当地グルメ。寒い冬には体を温め、はらぺこのお腹も満たしてくれます。まさに、部活や学校帰りにお腹を空かせた子供たちのソウルフードです。

ANOTHER SPOT

黒石の本格的料亭
「料亭富士見館」

創業明治28年。木立に囲まれた閑静な料亭。歴史ある建物や、四季折々に美しい中庭を眺めながら日本料理を味わえます。(お食事:昼 / 2,000円〜、夜 / 3,000円〜 ※要予約)
(写真は富士見館提供)

料亭富士見館アクセス
電話 : 0172-52-8851  営業時間 : 11:00~22:00 定休日:不定休 弘南鉄道弘南線「黒石駅」徒歩約20分
  • 料亭富士見館01
  • 料亭富士見館02
料亭富士見館03

「黒石神社」の宮司さんは、
旧津軽黒石藩主直系子孫 

宮司は、津軽の殿様の子孫、津軽黒石家15代当主です。黒石神社には徳川家康公をご祭神とした「東照宮」がありますが、元々は、江戸初期に徳川家一門や諸藩に先んじて弘前城内に勧請した東照宮です。社宝も多く「御神刀」は県の重文に。御朱印は黒石神社と東照宮の二社分いただけます。

黒石神社アクセス
青森県黒石市大字市ノ町18 弘南鉄道弘南線「黒石駅」徒歩約15分
  • 黒石神社01
  • 黒石神社02
黒石神社03

蔦に覆われたメルヘンな建物!
りんご史料館

昭和6年築の洋館風の建物に青森りんごの歴史や栽培の様子などを写真や映像で展示しています(入館無料)。 ※飲食店、売店、トイレはありません。

青森県産業技術センター
りんご研究所アクセス
青森県黒石市大字牡丹平字福民24 弘南鉄道弘南線「黒石駅」から弘南バスで約10分 開館時間/9:00~16:00
休館日/1〜3月の土・日・祝日、年末年始(令和3年4月から平日のみ開館) Tel. 0172-52-2331
  • りんご史料館01
  • りんご史料館02
りんご史料館03
「江戸時代のまちなみと町民文化」の地図

「江戸時代のまちなみと
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