古津軽 古津軽

郷の祭り
「宵宮」と
田園さんぽ

弘前市

弘前市は、津軽十万石の城下町としての歴史を持ち、現在は日本一のりんごの生産地と、桜の絶景スポットとして有名ですが、実は旅のガイドブックには、まだまだ紹介していない古津軽的なスポットがたくさんあります。春から秋まで60以上の神社で日を変えて行われるお祭り「宵宮」や、かつて歴史の中心地だった田園地域など、あまり知られていない魅力の発掘も楽しい旅になります。

01
宵宮01
  • 宵宮02
  • 宵宮03

1 宵宮へ行こう

春から秋まで
60以上の神社でお祭り!

津軽では、5月から10月まで、60以上の神社がそれぞれ1日〜2日間の祭りを開催しています。1日目を前夜祭として「宵宮(よみや)」と呼び、おおよそ午後から参道に屋台が組み立てられはじめ、日が落ちかける前には準備が整い、人で溢れます。屋台が出揃うと子供も大人も夢中になって楽しんでいます。屋台は多いところでは80店以上が並びます。翌日は、「大祭」で、屋台はなくなる場合もあり、朝から午後まで主に氏子の祈祷などが行われます。

宵宮の問い合わせ
実施期間/5月中旬~10月上旬
(最盛期は6月〜8月)
※各神社により開催日は異なります。
問い合わせ/弘前市立観光館
Tel. 0172-37-5501
最勝院宵宮01

家族や友達と
みんなで参拝

宵宮で一番の人気は「最勝院」。ここは、「八坂神社」と隣り合わせで、同じ日に「宵宮」が行われ、一段と賑わいます。また、最勝院は、「卯年の一代様」として親しまれていて、宵宮もお正月も卯年の人が多く集まります。「三人寄れば文殊の智慧」という言葉がありますが、卯年の一代様の文殊菩薩は智慧をつかさどる仏さま。学業に御利益があり、受験生にも人気です。
※一代様とは、自分の干支の守り本尊を祀った神社やお寺に、初詣や厄払いなどでお参りする、江戸時代から続いてきた津軽地方独特の風習です。

最勝院宵宮02

宵宮の当日は、朝、昼、
夕方に「音だけ花火」

宵宮の当日は、朝から「バンバーン、バンバーン!」と開催を告げる、音だけの花火があがります。お昼も「バンバーン!」、夕方にも「バンバーン!」。そこら中で開催される夏の時期は「今の花火はどこの宵宮だ?」と人々が話をするのが日常になっています。宵宮は神社や場所によって、人出や規模がまちまちで、小規模な所は、出店の数が少なく、お参りだけする場合もあります。最勝院は、弘前の中心地にあるため、人が集まりやすく、屋台の数も最大規模。境内に納まりきれず、階段下から通りに200mほど屋台が並びます。

最勝院アクセス
問い合わせ/Tel. 0172-34-1123
青森県弘前市大字銅屋町63
JR弘前駅からバス約10分
(金属団地・桜ヶ丘線、久渡寺線)
「弘前高校前」バス停から徒歩約3分
  • 最勝院宵宮03
  • 最勝院宵宮04

「宵宮」は
ロマンチック

最勝院は、江戸期に創建された五重塔がライトアップされ、境内にはオレンジ色の提灯がずらりと並びます。若者のデートスポットにもぴったりです。津軽ではお祭りが多く、1年のうち何回も浴衣を着る機会が多くあり、浴衣女子には嬉しい場所。 旅行で宵宮に行く時も、浴衣を着て行くと楽しさ倍増です。※弘前の着物店や宿泊施設では、6月〜8月に「浴衣れんたる(有料)」を行っているところもあります。

問い合わせ
弘前観光コンベンション協会
Tel. 0172-35-3131
https://www.hirosaki-kanko.or.jp/web/edit.html?id=yukatarental
  • まとい
  • 神楽

まといや
神楽、獅子舞も披露

各神社によっては、神楽、獅子舞など伝統文化の奉納や地元町内の消防団のまといの披露があり、厳かで粛々とした神事を拝見することができます。日時はあらかじめ決められているので、宵宮か大祭かどちらの日の何時から披露するか、事前に問い合わせてみてください。
下の写真は、特徴的な宵宮の一部のご紹介。クリックすると見られます。

郷の奇祭
「鬼沢の裸参り」

「鬼沢の裸参り」は400年前の江戸時代から続く伝統行事です。毎年、旧暦元旦の早朝から、ふんどし姿の男衆が氷水に浸かり体を清めて、しめ縄を担ぎ、町内を練り歩きます。

鬼沢の裸参りアクセス
旧歴元旦に開催 ※年により日付は変わります。 問い合わせ/鬼沢楢木土地改良区 Tel. 0172-98-2141
青森県弘前市鬼沢字菖蒲沢 JR弘前駅からバス約40分(鯵ヶ沢線・堂ヶ沢線)「鬼沢」バス停から徒歩約5分
  • 裸参り01
  • 裸参り02
裸参り03
02
小栗山01
  • 小栗山02
  • 小栗山03

2 田園さんぽ

小栗山と
石川を歩く

津軽のローカル電車(弘南鉄道大鰐線)を途中下車すると、田園風景が広がっています。民家の隣にりんご園や栗園があったり、農家の庭にたくさんの花が咲いていたり、立派な蔵を見つけたり、楽しい発見も。世界遺産白神山地へと繋がっている山々からは、清流が流れています。小栗山と石川地区には、ほっこり癒されるお店や景色、元気をもらうパワースポットなど、ガイドブックにはまだ紹介されていないスポットがあります。

小栗山04

小栗山周辺のこと

小栗山は、かつては「栗」の林が一面に広がっていたそうです。りんごの栽培が盛んになると、栗からりんごに植え替えられ、辺りはりんごの畑に様変わりしました。しかし、清冽な沢、ため池、草原、林など、今でも田園らしい風景が残り、風の匂いも懐かしさを感じさせます。

小栗山神社01

神聖な白の鳥居が立つ
「小栗山神社」

小栗山神社は、「アップルロード」というりんご畑の中の農道沿いに立っている大きな白い鳥居が目印。杉並木の参道は日影でひんやりとしています。その先の「神池」は不思議な雰囲気。池にかかる橋の上は、神秘写真の撮影スポットです。階段を登ると、狛犬の先に拝殿があり、山の斜面に可愛い木の馬が並んだ祠があります。地元の子供たちが友達同士でお参りに訪れる姿も見られ、地域の人々に地元の神様として親しまれていることがわかります。

小栗山神社アクセス
青森県弘前市小栗山沢部
弘南鉄道大鰐線「小栗山駅」から徒歩約18分
  • 小栗山神社02
  • 小栗山神社03

小栗山神社の
三姉妹伝説

津軽地方の伝説では、昔々、岩木山の神になりたがっていた三姉妹の神々がいました。ある時、長女が神楽(獅子舞)に見とれていた隙をついて、三女が岩木山の神となってしまいました。しかたなく長女は岩木山が見えない小栗山の神となり、次女は他の山の神となりました。このことにより、小栗山周辺の人々は、岩木山には登らなくなり、神楽(獅子舞)も踊らなくなったそうです。(諸説あり)

小栗山神社 宵宮01

小栗山神社の宵宮

上記の伝説のためか、小栗山神社の宵宮(お祭り)は、三女の岩木山神社や次女の神社とは日をずらして行っているという説があります(諸説あり)。屋台は、鳥居の近くではなく参道を真っ直ぐ降りた「小栗山農村交流公園」近辺に並びます。神社までは10分ほどの距離になりますが、子供たちは友達としゃべりながら歩き、神社に参拝してから、屋台を楽しんでいます。

小栗山神社 宵宮02
古民家 sudatsu

小栗山にある
レトロで可愛い雑貨屋
「古民家 sudatsu」

始めはオーナーのアトリエとして古民家を自ら改修。そして、ご自身が好きな「なんか良いと思うもの」を集め、やがて「心地いい空間」となったショップができあがりました。広い店内に文房具、古い家具や置き物、照明器具など、レトロで味わい深いものが溢れるばかりに並んでいます。こぎん刺しなど、津軽らしい雑貨も充実。縁側がある和室はレンタルスペースとしても提供しています。

古民家 sudatsuアクセス
営業時間/平日 10:00~15:00、
土日祝 10:00~17:00
定休日/水曜
Tel. 0172-78-1207
青森県弘前市小栗山小松ヶ沢137
弘南鉄道大鰐線「小栗山駅」から徒歩約8分
  • 古民家 sudatsu02
  • 古民家 sudatsu03

懐かしい空間に
「わくわく」がたくさん

オーナーは、初めての冬を迎えた年、古民家は想像以上に寒くて、外の方がよっぽど暖かく感じたこともあったそう。でも、レトロなアイテムでいっぱいになった古民家は、温かい雰囲気に包まれています。玄関を入った瞬間に可愛いモノ好きの乙女心をくすぐるアイテムが並んでいます。

チボリ洋菓子店01

40年の歴史の
たぬきケーキ
「チボリ洋菓子店」

たぬきケーキ(1個 230円)は、ご主人が子供達を喜ばせるために40年前から作られています。手作りなのでたぬきの顔は全部違う表情になり、常連の子供たちから冗談まじりに「今日のたぬきは顔が恐い」と言われるそうです。たぬきケーキは誕生日のホールケーキとしても大人気、年齢に合わせてたぬきの数をリクエストできます。チボリ洋菓子店は、最初は弘前の別の場所にお店がありましたが、30年ほど前に小栗山に移りました。地元の小学校のイベントにも参加する、地域に密着したお菓子屋さんです。店内には、どらやき(1個 100円)、あんドーナッツ(1個 80円)、アップルケーキ(1個 60円)、トースト(1枚30円)と、小腹が空いた学校帰りの子供たちが喜ぶ品揃え! スーパーボールやおもちゃ類も並べられています。

チボリ洋菓子店02

和菓子もおいしい

ご主人は、洋菓子は横浜市の老舗で、和菓子も青森市で腕を磨きました。
あんこにこだわった和菓子もおすすめです。

チボリ洋菓子店アクセス
営業時間/10:00~18:00 定休日/不定休
Tel. 0172-87-4533
青森県弘前市大字小栗山川合140-1
弘南鉄道大鰐線「小栗山駅」から徒歩約4分
  • チボリ洋菓子店03
  • チボリ洋菓子店04
石川地区

謎だらけの石川地区は
お城だらけだった!?

山間を流れる平川のそばにある小高い山は、現在は大仏公園となっていますが、かつては、大仏ヶ鼻(だいぶつがはな)と呼ばれて、室町から江戸時代の始めにはお城がありました。その大仏ヶ鼻城を中心に石川地区に13のお城(総称:石川城)が建ち並んであったと伝えられています。やがて城主の石川氏は、弘前藩初代藩主の津軽為信に滅ぼされて、お城は全て無くなってしまいました。現在の大仏公園には、郭跡や土塁、大手門跡が少し残っていますが、石川城は果樹園や宅地となっており、ほとんど痕跡は残っていません。

大仏公園01

かつての合戦の場所は
津軽平野や鉄道ジオラマの
撮影スポットに

大仏公園は、見晴らしの良い緑豊かな憩いの場所として地域の人々に親しまれています。弘南鉄道大鰐線とJR奥羽本線と2つの鉄道が見渡せるため、カメラを持った旅行者も訪れます。また、約2,500本のあじさいの名所としても有名で、毎年7月に「大仏公園あじさいまつり」が開催されています。今はのどかな風景が広がっていますが、かつて津軽為信が津軽統一のための第一歩を踏み出した場所。戦国に繰り広げられたドラマを想像してみるのもいいかも。

  • 大仏公園02
  • 大仏公園03

あじさいの奥に
弘前城まで
通じる
洞窟がある!?

実は、大仏公園には、人がやっと通れるくらいの洞窟があります。それも上下に重なって数本あり、何かの目的のために作られたようです。しかし正確なことはわかっていません。洞窟は、弘前城へ通じる抜け道だとか、金を掘った跡とか、様々な伝説があります。(諸説あり)
※洞窟に入ることはできません。

大仏公園アクセス
青森県弘前市大字石川大仏1
弘南鉄道大鰐線「石川駅」から徒歩約8分
※冬季は雪のため閉園
あかつきの会

石川地区
「津軽あかつきの会」

弘前市石川地区の一般のお宅で津軽の伝承料理が食べられます。主婦の方々を中心に活動している「津軽あかつきの会」では、お客さんから申込を受けるとメンバーが集まって腕を振るいます。山菜や海産物を「干す」「発酵する」など昔からの知恵を使い、素朴で味わい深い津軽ならではの料理がお膳に並びます。数日前から塩漬けや乾燥ものを戻したり出汁を引く手間に時間が必要なので、4日前までの予約制にしています。活動は、木・金・土・日の12:00〜14:00。1食 1,500円で基本4名からの受付ですが、他の予約者と同席で良ければひとりでも申し込みOKの日もあります。「津軽の伝承料理」が気になる方はコチラへ。

津軽あかつきの会アクセス
Tel. 0172-49-7002
青森県弘前市大字石川家岸44-13
弘南鉄道大鰐線「石川駅」から徒歩約5分

  • 御茶の水01
  • 御茶の水02

山の湧水
「御茶の水」

明治14年、天皇が行幸された折、湧水でお茶を召したことを記念し、「御茶水」と名付けられました。山の緑濃い杉林に囲まれ、山仕事の人やりんご農家さんが飲料水として利用しています。青森県指定の「私たちの名水」 にも選ばれています。

御茶の水03

忍者が修行した!?
トレッキングコースも

石川駅から大仏公園を抜け、尾開山、堂ヶ平山から津軽大沢駅までの約12.2kmの山の道が東北自然歩道「名水と忍者修験道のみち」に指定されています。標高500mほどの尾開山は、「山の神の社」や推定樹齢700年の「燈明杉」など、杉や栗の大木があり、古来より信仰の山と知られました。弘前城築城の際にはここのヒバが使われたと言われています。
※「名水と忍者修験道のみち」は整備状況により道が不明瞭の場合もあります。登山靴や服装など山歩きに合わせた装備は必要です。熊にもご注意。

御茶の水アクセス
散策可能期間/5月頃~11月頃
東海自然歩道の問い合わせ/
青森県観光国際戦略局観光企画課
Tel. 017-734-9387
青森県弘前市大字石川西ノ沢
弘南鉄道大鰐線「石川駅」から徒歩約1時間

ANOTHER SPOT

八幡宮 「鳥居の鬼コ」

「石川駅」から歩いて5分、りんご畑の中に、こんもりと小さな森が見えます。森の中には赤い鳥居がならび、鬼が鎮座しています。「津軽の鬼コ」が気になる方はコチラへ。

八幡宮アクセス
青森県弘前市大字石川寺山62 弘南鉄道大鰐線「石川駅」徒歩約5分
  • 八幡宮01
  • 八幡宮02
八幡宮03

まちなか湧水
「富田の清水(しっこ)」

木造の小屋の中に清水が湧いています。湧水口は「飲料用」、次は「米洗い用」、そして「洗顔用」「洗濯用」と用途に合わせて水槽が仕切られています。地元の人が水を汲みにくる姿もよく見られます。江戸時代から昭和初期までは和紙を漉く水に使われました。

富田の清水アクセス
青森県弘前市紙漉町5-2 弘南鉄道弘南線「中央弘前駅」徒歩約8分
  • 富田の清水01
  • 富田の清水02
富田の清水03
「郷の祭り「宵宮」と田園さんぽ」の地図

「郷の祭り「宵宮」と
田園さんぽ」の地図

MAP
▲ 地図のダウンロード
上のMAPボタンからPDFページを開いたら、
右クリックで「名前をつけて画像を保存」を
選択してください。